悩んじゃう・・・
無難なところで“海外文学”としておきましたが、“SF”も付けておきましょう・・・異論があることは重々承知です。
この著者の作品をSFとするのは南風も気が引けますが、そう読むこともできる?ので・・・
特殊な使命を背負った人々の物語ですが、それは“死”を背負って生きている私たち皆の象徴であるのかも知れません。
たしか、押井 守監督の『スカイ・クロラ』という映画を見た後、この小説を読んだのですが、何故か同じ香りがしました。夕暮れ時に、しとしと降る雨と濡れた土の様な香り?・・・
一方は死ぬ事のできない、成長しない(子供の姿のままの)人々の物語。
一方は死によってのみ達成できる使命の為に成長してゆく人々の物語。
対極的なシチュエーションでありながら、同じ香りがするのはなぜなのでしょう?
この著者のブッカー賞受賞作『日の名残(The Remains of the Day)』(映画化もされた)が大好きで、本当はそれから紹介したかったのですが、書棚の何処を探しても出てこない!
貸したり、売ったりした覚えもないのに・・・何処に消えてしまったのやら?
出てきたらUPします!
著 者:カズオ・イシグロ
(1954年長崎生まれ、1960年渡英し育ち、英国国籍を取得)
発行所:株式会社 早川書房
2008年8月25日 発行
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